技術評論社刊『すぐわかるオブジェクト指向Perl』公式サポートページ おたよりコーナー

おたよりコーナー

本書によせられたおたよりを紹介し、質問やご意見にお答えしていく予定です。
お返事をお約束するものではありませんのでご了承ください。
また、おたよりは適宜要約、改変して紹介させていただきますのでご寛恕ください。
(メールを Web で紹介されたくない方や、別名希望の方はその旨をお便りにお書きください。)

メールのあて先は suguwakaruPerl@gmail.com です。(アットマークを ASCII に変えてください。)



2008-07-07:この日までに到着したおたよりをご紹介します。

2008-06-21:木村浩一様からおたよりをいただきました。

p.296 で「ぼくは昔とあるオブジェクト指向言語の解説書を読んでいると、オーバーライドとオーバーロードが思いっきり逆になっていました。」という文がありますが、〜読んでいると、〜なっていました。というのは日本語の文章としてなんか違和感が? 「ぼくが昔とある〜」とか「昔とある〜読んでいたときのことですが、」のような書き出しの方が自然な気がします。

p.283 の「WindowsでCPANから直接インストールする場合」の説明のところで「無料の C コンパイラーとしては Visual C++ 2003 Toolkit や MinGW (Linux/BSD で有名なgccのWindows版)・・・」というのがありますが、VC++ の Toolkit は Microsoft が配布を停止してしまっているので通常の手段ではもう入手できないのではないでしょうか? その代わりに Express Edition が無料配布されるようになってますがこれも 2008 の配布が始まったときに 2005 の配布も停止してますよね。

(筆者より)ご教示ありがとうございます。発売日の翌日にこんな精緻なおたよりをいただいてびっくりです!

「ぼくは昔とあるオブジェクト指向言語の解説書を読んでいると、オーバーライドとオーバーロードが思いっきり逆になっていました。」は確かに「ぼくが」が自然という気もしますが、この文はその前の「さて、コンピューターの解説書も結構間違っています。」を受けているので、「ぼく(の場合)は」という気持ちで「は」で受けたんですよね。
−今朝地震があってびっくりしちゃったよね
ぼくは本棚が倒れました
みたいなことを書きたかったんじゃないでしょうか。まあ文学上の破調ということでご寛恕ください。

VC++ の件は正誤表に正させていただきました。ありがとうございます。
(木村さんにはこのメールに対する返信の返信として「かなり丁寧なつくりの入門書(中級まで)だと思います。こういう本は売れてくれないと困るので周りにも宣伝します(笑)」とのお言葉をいただきました。ありがとうございます!)



2008-06-23:mori tacsi様からおたよりをいただきました。

▼p.37 MEMO
置換の順番を逆にすると、
GijutsuHyoronKa -> NinjutsuHyoronSha
となってしまいませんか? Gijutsuが独立した単語として出て来た場合だけ Ninjutsu に変えたいのなら、
s/\bGijutsu\b/Ninjutsu/g
としてはどうでしょう?
(中略)でも、パターンマッチングは『すP』の守備範囲ですから、SOPでは現状の記述程度でいいのかもしれませんね。

(筆者より)どうもこの10年間お世話になっております (^^;
完全なカン違いです。正誤表で対応させていただきます。



2008-07-01:kinsan 様からおたよりをいただきました。

分かり易い本をありがとうございます。perlはよくCGI以外で使っていますが、手続き型で育って来たので、再復習と思って購入しました。
まだ、読んでいる途中なのですが、一点気付いたので連絡します。
P.354 の Memo で、「Triangle->new(3, 4, 5)->InscribedCircleSpace の -> は、$a = $b = 5;の = と一緒で、左から順に評価されます」とありますが、= の場合には右から評価ではありませんか?

(筆者より)ご教示ありがとうございます。もちろん -> は左結合ですが = は右結合です。正誤表で対応させていただきます。



2008-09-12:中村 紘崇 様からおたよりをいただきました。

(前略)さて、本の中で紹介されているCalendarモジュールに関してなのですが、
cpan> install Calendar
でインストールができませんでした。(中略)現在はcpanのinstallコマンドでインストールができなくなっていると思われます。
結局はmake installで入れました。(後略)

(筆者より)ご教示ありがとうございます。現象を確認しました。おっしゃるとおり、tarball を落として手動で入るようなので、UNIX 系の方はそれで対応ください。正誤表でも対応します。
なお、Windows の読者の方は本に書いてあるように、ppm でインストールできます。
なお、お便りをくださった中村さんには模範演奏CD付 激速!激アツ!閃光のテクニカルギターというご著書があります。こちらも分かりやすい本のようなのでぼくもいつかはギターを勉強しようと思います。(^o^)



2008-10-05:augustus 様からおたよりをいただきました。

(前略)p267 のソースコードの下から13行目 $main::_ = $cur; は(上の方で $_ も export しているので、)$_ = $cur; の誤植ではないかと思うのですがいかがでしょうか。

p102 の MEMO で1つ目の文(深沢注:December は本来10月のことで、dec はデシリットルのデシ、September は本来7月のことで、seven に似ている)は正しいのですが、2つ目に「ローマ皇帝ジュリアス シーザーの誕生日を July, アウガスタス帝の誕生月を August に押し込んだために2ケ月ズレたとか。」とあります。これはよく人口に膾炙している誤解なのです。
初期のローマ暦は農業暦でマルティウス(マルスの月。現在の3月)から始まり、デケンベル(10番目の月。現在の12月)までの10ヶ月からなっており、残りは農業と無関係なので暦の無い日でした。その後、デケンベルの後ろに Januarius と Februarius が付け加えられましたが年の始まりはマルティウスのままでした。さらに時代が下って、年の始まりが Januarius になり、このときに月の名称と順番に2ヶ月のズレが生じました。
その後、7月が Julius に改名されたのは BC44年、8月がAugustus に改名されたのは AD8年で、いずれも月のズレとは無関係です。また アウグストゥス帝の誕生日は9月23日です。8月の改名は誕生月ではなく、戦勝などを記念するものでした。(後略)

(筆者より)ご教示ありがとうございます。
$main::_ は $_ の間違いです。これ、本文で $main::_ としないで済むように export すると書いているのに、わざわざ $main::_ と書き直していますね。正誤表で対応します。

暦の話もありがとうございます。これに関しては、あっと驚きなされ、中学の英語の教師に教わったガセビア(ウソ知識)でした。(と、返信すると augutus 様も中学の英語の教科書にはぼくが書いた間違った説が載っていて、その後 augustus 様がローマ史を研究する上で間違いと分かったそうです。augustus 様のローマ史のページは http://www.augustus.to/ です。)

©2008 Chihiro Fukazawa. All rights reserved.



『すぐわかるオブジェクト指向 Perl』

深沢千尋■著
技術評論社■刊
B5変形版■564ページ
定価■3780円(税込)
ISBN■978-4-7741-3504-6
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