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2001 年 1 月ぶんです。

★ ★ ★

2001/1/30(火)晴れ

css はカンタンでした。
  use CGI;
  $q = CGI->new;
  ...
  print $q->start_html(-title=>'表題',
         -style=>{-src=>'CSS の URL'}
  );
これでスタイル(h1 とか)が CSS で定義したスタイルになる。
他に難しい問題があるかもしれないが、その場合は聞いてきた人が質問してくるだろう。

会社にすごくカンタンな CGI スクリプトを作成してて、
それを見て勉強する人が作成し、必要な機能がない場合聞いてきて、
瞬時にインプリメントしてみせる、という実演販売形式の通信教育をしている。
スリリングで面白い。マーうなるような問題はまだ来ておらんが。ぬはは。
それにしてもぼくの会社のひとってぼくの本読まないのね。(;;)

先週の金曜日、JRの新大久保駅のホームから酔っ払った人が落ち、それを助けようと
日本人のカメラマンと韓国人のコンピューター技術者(のバイトをしている学生)が飛び降りて
3人とも轢かれる、という事故がある。
うちの会社もアジア人の学生がいぜんバイトで来ていたが、海を越えて勉強しよう、
ハイテクの会社で働こうというだけあって、優秀で気性がまっすぐな好漢が多かったのを思い出し、
心から痛ましいと思う。
それにしても「美談」の影に、こんな単純な事故が鉄道の駅で起こってしまったことの始末について
批判するニュースが少ない。留学生の母親が「安全なはずの日本で」と批判していたそうだが、
ほんとに恥ずかしいと思う。
ぼくは鉄道のレールを歩いてみたいとかねがね思っていて、メンテナンスのひとがレールの側で
世間話をしながら通過列車をやり過ごしたりするのを憧れの目で見ていた。(こういう人は
いがいと多いと思うのだがどうだろうか。)で、同様のケースのアクシデントがあったら、
ぼくも迷わず飛び降りて助けようと思っていたのだが、今回の事故でぼくとしては
あきらめることにした。勇気ある行動は尊いが、死はやはり痛ましいと思う。

「デスペレーション」を読み終わる。大体本は1日1冊読むのだが、いやー、けっきょく
1週間掛かりました。

***
ネタバレ注意報
***

圧巻、という他ないスペクタクル。一読目には退屈な場面が、後半の最も盛り上がるシーンで
次々に伏線としてはまっていくのはすばらしい。
しかし、これだけ怖いはずの本がぜんぜん「怖い」という感じがしなかった。
最初の警官が単純なサイコパスかと思っていたころ、容疑者の権利を記述したミランダ条項のなかに
「お前を殺してやる」と何気なく言うところなどぞくっと来たが、次々に出てくるスプラッター場面は
なんとなく退屈だった。やはり文章の怖さではハイスミスや「シンプル・プラン」、
それに同じキングでも「ゴールデン・ボーイ」のような鋭角的な心理スリラーの方が
ぼくはグッと来るたちらしい。
それにしてもサーヴィス過剰である。敵のスケールが大きくなり、コヨーテや鷲やクーガーや
クモやヘビが敵になっていくにつけ、笑えてきてしょうがなかった。
これは「ハンニバル」のレクター博士の女子大生みたいなヨーロッパ紀行が笑えるのと一緒だ。
あと、正面切って宗教を扱った本である。それも発心、折伏、転びといった問題を
正面から扱って、信仰が邪悪に旧約聖書のようにストレートな絵物語の中を打ち勝っているところを
とことん描いている。これも無縁の衆生にはなかなかなじめないところだが、なじめないなりに
欧米人の感動を想像して感動できる。もともと「エクソシスト」はもとより西洋の吸血鬼物語も、
この要素を踏まえた上でのエンターテインメントであり、スペクタクルなのだ。

しかし、今度はもうちょっと落ち着いた本を読もう、、と思って近所の Book-Mart という
Book-off のパチモンみたいな古本屋にいって、結局同じキングの「ローズ・マダー」を買う。
いかんがなー。

それにしても文庫本は新刊だと高い。現在はいきなり文庫というパターンが完全に定着し、
コンパクトな単行本という地位があるので、翻訳や宣伝に掛かる値段を投入するので
しょうがないかと思うが、あんなすぐ痛む版形で1冊800円というのはどうかと思う。
なんとなく装丁の手を抜いた単行本という感じがする。
しかし、これをアメリカのように大版の単行本にしてしまうと、日本人は(ぼくも)本を
電車で読むので、大きくて扱いづらいので、まあしかたないのかな。
アメリカは車社会なので、なんとブック・カセットが一般的だ。
キングも自作のカセットを聞きながら、対向車のめったに来ない寒々としたメイン州の道路を
すっ飛ばすそうで、それはさぞかし怖いだろう。

★ ★ ★

2001/1/29(月)晴れ

わはは、やはり当初恐れたとおり日記ではなく週記になってしまった。

土曜日、映画に行く約束だったのだが首都圏猛吹雪になってしまった。結局あきらめ、寝て暮らすことに。
原稿書けっつーの。でも体調も悪かったの。
今日は老人になったときのシミュレーションということで、ぼんやりビデオを見て暮らした。

前にテレビを撮ったビデオというのが大量にあって、それを見てるとそこはかとなく楽しい。
ぼくは「しょうもないもの」が好きだ。お笑いでもあまり笑えすぎるものがダメで、
テンションの低いトーク番組とか、半ば情報番組とかが好き。だけど旅番組やラーメン番組になると
さすがにしょうもなさすぎる。それなりに贅沢なタレントがなにかの都合でぼんやりしているのが好き。
理想の番組は「タモリ倶楽部」と、中央競馬ダイジェストになぜか爆笑問題のコントがくっついている「うまなりクン」だ。
爆笑問題は「爆笑大問題」=>「対爆笑問題」=>「爆笑難問題」も好き。
大原かおりはものすごくトークがシュールですごく面白かったがどこ行ったんだろ。
あと最近さすがに飽きてきたが「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」も老舗の味でいい。
シュールな味といえばパイレーツのトークものも結構撮っていて自分ながらえらいなあと思う。
パイレーツやこぶ平(<=は、好きというほどのことはないが)は自称お笑い好きに”道徳的に”批判されることが多いが、
これがすごくヘンだと思う。パイレーツはセクシータレントやお笑い、世間のワザトラシサをバカにしきっているような
なげやりな味が非常に面白かった。まあこういう才能はほうっておくと出てくるもので、本人も批判など意に介していないので
むきになって批判を再批判することもないが。(しかしなんでも”道徳的に”批判する風潮は明らかに社会の弱点だと思う。)
ジャリズムという吉本の若手がアニメの声優を招いて送っていたトーク番組「渋谷でチュッ!」というのも沢山撮っている。
これがすごく面白い。アニメなんか1秒も見ないので知らない人ばっかり出てきてどーでもいいことを言っているが、
こういうのを寝ながら見ているときが一番ダラダラする。ジャリズムもボケの渡辺がほどよくシュールな味を出してて
すごく好きだったが解散してしまった。山下がピンでダウンタウンの番組に出たりしているが以前の笑いは当然ない。
これももったいないなあ。

インターネットの古本屋で橋本忍作「幻の湖」を買う。
これは「羅生門」で知られる脚本化が「八甲田山」「砂の器」で監督にも乗り出し、
ついに東宝五十周年作品で満を持して原作にも乗り出した作品だが、
1週間打ち切りのあとビデオ化もされないまさに幻の作品。
あまりにもネットや雑誌で好き者に騒がれているので改めて紹介するのもなんですが、
雄琴のトルコ嬢(当時)が愛犬を殺され、得意のジョギングを生かして復讐する話を軸に、
戦国時代の浅井長政家の滅亡とCIAの女スパイ、NASAのスペースシャトルが絡む超大作。
って書いてもぜんぜんどんな映画かわかんないでしょう。
自由が丘の武蔵野館などでたまに掛かっているので機会があったら何をおいてもごらんください。
で、原作だが、ぱらぱら見てみるとあまりにも映画に忠実なので驚く。
で、中に「主演女優募集のチラシ」かなんかが入ってい、2年間拘束するのでギャラは1千万とか書いている。
そっかー、主演の南條さんはこの本を読んで、チラシを読んで感想文を提出してこの役を射止めたのだろうか。すげえ。
あとがきがすごいよ。「出刃包丁の若い女と、LSIだけではだめだが、仏像を基本におけばなんとか話は成り立つ。」
成り立つかあ!? ビデオ化されたら2万円でも3万円でも買う人が1万人はいると思うけど、無理かなあ。

外務省の公金横領事件、横領して買った競走馬の名前が「アケミタンポポ」(アケミは愛人の名前)というのが
やはりどのワイドショーでもフィーチュアされてておかしい。アケミタンポポ。ははははは。
「ミニにタコ」といい、やっぱ新聞沙汰になるひとって言語感覚が実にいいなあ。
しかし、これは明らかにトカゲのシッポ切り。国家機密を楯に外務省的にはこれ以上の追求はしないそうだが、
接待飲食費のどこが国家機密か。打出の小槌をみんなで使ってたに違いない。アケミさんの旦那がかわいそすぎる。

しかし、ほぼ一週間ぶりに書いた内容が大原かおり、パイレーツ、ジャリズム、幻の湖、アケミタンポポで
いいんでしょうか。いい。

究極のしょうもないテレビの話。
会社と同じビルにトレーニング ジムが入ってい、1時間ほど中座して汗を流すのが日課なのだが、
今日は遅くなって3時ごろどこにも行かないボートを漕いでいたら、
テレビに「テレタビーズ」が映っていてたまげた。
テレタビーズはイギリスBBC制作の謎の幼児番組。
日本ではテレ東で「月火朝8時」=>「月火水朝8時」という謎の編成でやっていたが、
たしか去年の9月にいったん打ち切りをやったものの、いきなり月曜の昼の3時に放映を始めたらしい。
この見てる人のことをぜんぜん考えてない編成がテレ東しててたまらない。(いろんな意味で)

会社のひとに CGI.pm で css ってどうやって使うのと聞かれ、瞬時に答えられず宿題にしてもらう。
帰宅して早速、HTML オーサリングといえばこの一冊! 
エーアイ出版刊「最新HTML&CGI入門(笹木望・藤崎真美 共著)」をアンチョコに
css を使った html を書いてみた。
(自分用メモ:http://ajisai.sakura.ne.jp/~dindi/cssexp.html)
あはは使えてるつかえてる。あとはこれを CGI に組み込みだけ。

ぼく:CGI は CGI.pm を使った方がぜったいカンタンだよぉ
会社のひと:CGI.pm を使った本が少ない、、
ぼ:うん、2年前から書いてるんだけど
会:書いてるだけで、なかなか出ないもんだから
(そうだね。)

★ ★ ★

2001/1/23(火)晴れ

帰りがけに、会社の同僚と7人連れで普通では絶対に気づかない横浜にある隠れ料理屋に行く。
魚屋につながってい、新鮮な魚介類を腹12分目に食わせてくれる。
今日は刺身(鯛、まぐろ中落ち、さより、赤貝、ホタテ)のあと、
焼き牡蠣(網で焼きながらポン酢で食べる)、焼き大トロ(同じく塩で食べる)、
焼きカニ(同じくそのまま食べる)、焼きとこぶし、カニ鍋、残り汁で稲庭うどん。
これで7000円。天国だー。
行くたびに新しい技が出てくる、底知れない店。
Web の日記に書くというと所在と店名だけは乗せてはならぬと(店の人でなくいっしょに行った人から)
堅く戒められたので書けません。悪しからず。しかし、どんな町にもこんな店がどこかしらあるのだろうか。
自分じゃぜったいに見つけない方なので、不思議な気がする。

★ ★ ★

2001/1/22(月)晴れ

読みはじめの本は、読み終わらないと恥ずかしいので日記に書かなかったが、
逆に書くことでじぶんにプレッシャーを掛けるという意味で書いてしまおう。
スティーヴン・キング「デスペレーション」を読みはじめる。
のっけからダラス州のハイウェイを通るときのニューヨーカーの心情が綿々と綴られていて驚く。
日本にも地域、党派、宗教による対立があると思うが、こんなにあっさりと、それもホラーを
盛り上げるための導入として書いたりするのはあまり読んだことがない。
そういえばロビン・クックの医学スリラー「フィーバー」でも南部のライフル愛好者が
敵役で出てくるし、「トキシン」にもネオナチが出てくる。
大統領選挙でもアメリカの党派間の対立が深刻であることが白日の下に暴露されてしまったが、
なにしろ各党派は銃を持っている。大丈夫かアメリカ。

そういえばラルクアンシエルのベスト盤のCMに続いて通販生活でもアメリカの大統領選挙を
からかった内容が出ていて笑う。だが、よその国ばかり笑いものにするのもいかがか。

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2001/1/21(日)くもり=>晴れ

表の雪が融けないので、一日寝てくらす。原稿書けよ>自分

面白半分「古代史ゴロ繁盛記」をむさぼり読む。
このころ「鈴本狂樹(仮名)」は新左翼の旗手を自称していたことや、
古代史家の間で「皇国史観」と呼ばれるのは結構致命的だったことなどがわかり、
当時の論壇状況はずいぶん今と違うんだなあと思う。
結構感動的なのは豊田氏が韓国の家族旅行を通じて朴政権(当時)を日本の知識人が単純に批判することを
いましめているところで、これは結構現在にも通じるいい言葉である。
当時の面白半分はその連載のほとんどが単行本のベストセラーになっているが、
この連載がこれからというところで鈴本狂樹の死によって中断し、単行本にもなっていないのは
まことに惜しい。

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2001/1/20(土)くもり=>雪

怪獣ビデオ地下上映会。東京の区の施設を1日借り切って、各自自慢のビデオを10時間見続けるというもの。
もう8回になる。今回も濃い内容のものがあつまった。
この手のビデオ、はっきりいってひとりで夜見ているとツラいものもあるのだが、
大きな画面で大勢でツッコみながら、笑いながら見ていると結構楽しいものだ。
先日来撮影しているビデオもここで披露する。予想以上の出来栄えに満足。

けっきょく10時間見て、表に出ると雪で驚く。

居酒屋で2次会。古本の収集が趣味のひとが、ぼくのために筒井康隆編集長時代の面白半分を買ってくれている。
一冊500円という安さに驚く。保存状態が悪いので、ということだが、ぜんぜん問題ない。
たぶん1年間続いたうちの11冊が集まった。全日本冷やし中華愛好会、マッドアマノのパロディ裁判、
編集長の日記、海軍めしたき物語、そして論争相手を死に追いやった (^^; 豊田有恒の古代史ゴロ繁盛記など、
充実した内容。ネットの友達はありがたい。

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2001/1/19(金)晴れ

週刊誌やテレビに、21世紀なんて20世紀と変わらないじゃないか、という言説があふれている。
しかし、去年だか一昨年だかほりのぶゆきのマンガで、2001年の正月も「安いお笑い番組の司会を田代まさしがやっている」
という予言をしていたぞ。こんなに確実に当たりそうで、ピンポイントに外れた予言も歴史に残るのではないか。

Word の「//ではじまるファイルを読むと HTML コンバーターが自動起動する」という話で、
「//ではじまるといえば IBM360(という汎用機)の JCL(バッチファイルに当たるもの)を思い出す」と掲示板に書いたあと、
読者からメールで「あなた Windows2000 にログインと書いてるけど、Windows はログイン/アウトじゃなくて
ログオン/オフです」と言われて「そのようですね。そういえば IBM360 も LOGON/OFF です」と返事を書く。
IBM360 のことなんか3年に1度も思い出さないのに、今日は1日で2度も思い出してしまう。汎用機の特異日か。

WordといえばUTF8として保存しようとするとUCS2/UTF16になってしまう問題は、VBA 上だけの現象だとわかる。
はっきりバグと言えるだろう。どっかに報告したほうがいいと思うが、どこがいいんでしょうか。
「いつまでバグを買わされるのか」という本(非常におすすめ)では bugnet という有料のサイトの会員になるのが
いいと書いているが。

ふと思い立って、欲しい品物を売ってくれる人を探す逆オークションサイト EasySeek の姉妹サイト(?)の、
もう絶版になった本の復刊を要求する fukkan.com で、内田百ケン(ケンは門構えに月)先生の旺文社文庫版全集の
復刊を呼びかける。もしお読みの方で百ケンフリークがいるようでしたら、ぜひ投票に御協力ください。
なんか 100 票とかで成立するらしい。http://www.fukkan.com/vote.php3?no=2835 を見てね。

おとといニュースステーションでやってた話。なんかアメリカで、「Ginger」という発明品が話題らしい。
 ・人類の生活、考え方を根本的に変える
 ・パン一斤よりは大きい
 ・10分で組み立てられる
 ・何の問題もなく売れる
 ・発明者はビル ゲイツよりも金持ちになる
という発明品で、amazon.com の社長や Apple のスティーヴ ジョブスが出資しているそうな。
発明したのはディーン ケイマンというひとで、階段を上り下りできる4輪の車椅子とかで知られる発明家とか。
番組では 10 分ぐらいあーだこーだ言って、けっきょく「現在はナゾ。2002年には明らかになる」という結論。
いろいろ考えたけど
 ・持ち運びのできる電話(アメリカは日本の携帯電話技術をよく知らない)
 ・持ち運びのできる神殿(神社ーだから)
 ・パン一斤を乾燥させずに持ち運べるアルミの箱
 ・この世のあらゆる悪徳と、希望が入っている
とか、できそこないの爆笑問題みたいなボケしか出てこない。
あるいは、1年間あーだこーだと知恵を絞らせて、その中から使えそうなアイディアを出させて、
それで経済を活性化させるとか。
もっとありそうな話としては、通信社のホラネタにニュースステーションがうっかり乗せられてしまったとか、、。

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2001/1/18(木)晴れ

行き掛けの車中で「週刊文春」。ぼくは新聞を取らないかわりにこれと「噂の真相」を読んでいる。
左右両方の情報で均衡が保たれると思うのだがいかがでしょうか。
「荒れる成人式」問題がフィーチュアされている。市長にクラッカーを放った青年について。
さすがに後出しの情報だけに「首謀者の一人は2児の父」とか「隣の市では市長が退席したので『負けられん』と言っていた」とか
「そもそも形骸化した成人式の存続は呉服業界の陰謀」という新説とか、情報満載で面白い。
しかしまあ皆さん、ちょっと(だいぶ)この件騒ぎすぎですよ。

わが郷土大分県の聖嶽(ひじりだけ)で定説になっている洪積世の人骨と石器が、どうも年代的におかしいのではないか、
という問題になっているそうだ。石器時代に200キロも離れた福岡から黒曜石をわざわざ運んで石器を作っていることになってしまう
という。「第2の神の手」「いや、『発見』は聖嶽の方が先なのでこっちが元祖・神の手」という趣旨の記述があって笑う。
「神の手」ってすっかりそういう意味になっちゃったのね。神なき国ならではの冒涜的な表現ということか。
もっともマラドーナの神の手というのもあったな。古来から神ってそういう言い訳に使われる存在なのかもしれない(とかいって)。
で、記事には続きがあって「問題は神の手が誰がいつ誤った発見を用意したかわからないということ。もしかして江戸時代に
神の手があったことすら考えられる」これは面白い。もしかすると縄文弥生時代の人が後世の学者をたぶらかすために
捏造した遺跡を演出することさえありうる。このばあい、これはこれで立派な遺跡といえるのではないか。
縄文時代の記述なんて、ぼくが習った高校の教科書と今の定説はずいぶん違う。
しかしぼくらは一生を左右する試験に備えて、一生懸命教科書の記述を覚えたものだ。
こうやって考えると古代史学って、立派な学問とは思うけど学校でとくに教える必要ないんじゃないかと思う。
少なくともその時そのときのかりそめの定説を暗記させるのはやめたほうがいい。
で、ゆとり教育で円周率は「およそ3」。これはおかしいでしょう。

報告が遅れたが、「すP」の正誤表作成にも多大なご尽力を賜った神戸の森さんという方から日記の感想を
メールでいただいた。ありがとうございます。
「モンテーニュの旅日記は最初は秘書が書いているが途中からなぜか殿自身が書いている。
 政治的な意図があって書いているはずなのに結局温泉めぐりの話になってしまっている、そこが面白い」
というようなことが書いている。たしかにこの日記も読み返してみると、日常の業務のことや
コンピューター サイエンスのことはぜんぜん書いていず、半端な社会時評というかメディア時評の趣きである。
いいのかしら。まあ森さんによるとそこが面白い、ということなので、、。

初雪の定義について「納得がいかない」というご意見を賜る。
「(今年の東京のように)最高気温が出てから年内に降らず、翌年になってから降ったらどうなるのか」
うん、その場合は翌年の初雪が前年の初雪ということになると思うのだが、、。
気象庁お天気相談所に電話。こういうときよく使う言い方で
「コンピューターの会社のものなのですが、ちょっとものをお尋ねします」
という言い方で掛ける。(うそはついていない)
係の人によると、やはり最高気温の後にちらつくものも含めて雪が観測されたものが初雪、ということ。
今回は1月7日に降ったのが初雪。で、ここはぼくが勘違いしていたのだが、初雪は年に属するものではなく、
冬に属するもので、この場合「西暦2000年から2001年に掛かる冬における初雪」というそうだ。
ご納得いただけますか。

会社の話。マシンの構成について管理者と議論。結構対立的な話題のはずだが話があっちに飛び、こっちに飛び、
結局コンピューターよもやま話になってしまうのが面白い。ま、仕事しててもこんなもんですよ。

昨日、なかば冗談で書いた C のプログラム、けっきょく本採用が決まったそうだ。うそー!
ただし getchar、putchar は UNIX と Windows で挙動が違う
(Windows では getchar は 0x0d0a を一気に読んで 0a を返し、putchar は 0x0d0a を一気に書く)
点を修正して、VC でコンパイルしたそうだ。

oop に関する講習会。oop いぜんにプログラミングをよく知らないトレイニーもいたりし、
結構四苦八苦。でもそこそこ冗談も受けて(オブジェクト指向は冗談が言いやすいので)いい感じでした。
VB の本を書くことを思い立つ。まあ発表までこぎつけるかわからないが。

夜はSF映画の音入れ。カラオケボックスで MD を使う。
ナレーションがウケてしまった。やってることはコドモなんだけど、段取りが以上にいいのと
金回りがいいので(一応な!)さくさくできる。大人の体にコドモの心。
これを称して「逆・名探偵コナン」状態という。

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2001/1/17(水)晴れ

oop のテキストを書き直す。トレーニングは明日。

近所の席の人が、Word2000 で utf8 で保存できなくて困っている。
マクロ記録でやると、なぜか utf16 になってしまうそうだ。
こないだ作った Perl のスクリプトを渡そうとするが、Perl を持ってない可能性もある人に配布するという。
しょうがないから年に1度の C プログラミングをする。Perl で 10 分のところが 30 分ほどかかる。ありがち。
役に立てばいいが。しっかし、ほんっとに C って使いませんわ。
STL が面白いので、C++ を勉強したいのだが、いかんせん時間がない。
STL は結構興奮する。本読んでて眠れなくなったもんな。

本読んで眠れないといえば法廷スリラーの「弁護」というのを読み終わる。
昨日ヘンな映画みたから2日も掛かってしまった。

***
ネタバレはとくにしないけど、、
***

どうも相性が悪いのか、世評の高い法廷サスペンスというので感動したことがない。
「評決のとき」も「推定無罪」もダメだったが、これもダメだった。
読んでる最中は止まらなかったし、ツイストもそれなりに衝撃的だったが、、。
正義と法律と情感の微妙なズレと錯綜を描く意図はわかるのだが、
そのどれもが読んでるほうの座標軸とズレているのでノれない。
これは彼我の違いだけの問題ではないだろう。
この主人公は、自分が善悪の狭間で揺れているが、あくまで理性的な人間である。
これがちょっと矛盾を感じる。理性的な人間なら善悪の狭間で揺れないと思うんだけど。
いや、理性的な人間は理性的な人間なりに理性を越えた複雑な善悪の狭間で揺れて、
それがむしろこの本のテーマだったのかもしれないけど、
書くほうが書ききれていないのか、読むほうが読みきれていないのか、伝わりませんでした。
それにしても文章下手だな。シベ超効果か。(責任転嫁、、)

★ ★ ★

2001/1/16(火)晴れ

間が空いてしまった。土日は寝て暮らした。昨日は普通に仕事しただけ。
しかし、サラリーマンはあまり微に入り細に渡って面白い話やむかつく話をするわけにもいかんから
つらいな。(^^; 職業上知り得た秘密とか、、身内の恥とか、、じぶんの恥とか、、。

今週社員教育の講師をするのだが、お題は「VS7 ベータを使ったオブジェクト指向入門」
動作させながらテキストを作っている。
VS7(C# と VB7)は結構デキがよく、oop 入門言語としては結構おすすめである。
まー Delphi なんだけど。とくに VB は VBA ゆずりのオートコンプリートが気持ち良い。
本とか書こうかしら。どうせ出るんだろうな。

さいきんのニュースで面白いといえば、田中ペログリ長野県知事の婚約者が
選挙運動のマスコット着ぐるみ「ヤッシー君」の中身だったということ。
そんなに面白くないか。

銀座シネパトスで「シベリア超特急2」で、間髪を入れずにレイトショー「シベリア超特急」。

***
ネタバレ、、っていうか、、
***

聞きしにまさるものすごい珍映画。一応デ・パルマを意識してるというか、間違ったデ・パルマっていうか、、
俳優・水野晴夫がそのまーんま水野晴夫口調なのが最初くすくす笑いを呼んでいたのだが、
だんだん映画じたいの底知れぬ珍妙さが知れてくるにつれ、凍りついたような笑いに変わってくる。
しかし、「2」は「1」よりもウケを意識してねらったぶん小粒な印象だった。
しっかし、どっちもハナシが全然成立してなーい! だからもったいぶった映像とか、
ここぞという助演陣の名演技などがいちいち笑いを誘う。しかし「1」の記録映画の部分なんて、
作ってる本人大真面目とはいえ「いいのかよう、、」という印象を持った、、あれは不謹慎やろう!
「作詞・水野晴夫」て君! いや、不謹慎大好きなんですけど。しかしまあなんというか、、。
流行り言葉でいうなら、「エクソシスト」の真逆(まぎゃく)の映画。
気楽に見れて、底知れぬ後味の悪さを味わえる。こんなに一緒に見にいくひとがほしかった映画もめずらしい。

★ ★ ★

2001/1/12(金)晴れ

Word が勝手にテキストファイルを html にしてくれる問題、会社のイントラネットに返事が来て決着が着く。
 HTMLのハンドリングを行うアドインをインストールしてるかどうかの違いだと思います。
 ちなみに、テキストファイルとして開く場合は、ワードのオプションの全般タブにある
 [文書を開くときにファイル形式を確認する]チェックボックスをオンにしておいて、
 [テキストのみ]を指定するとHTMLとしては解釈されなくなります。
だそうだ。

会社のマシン、Pentium II の 266 から Pentium III の 800 にマザーボードごと換装したとき、
これぐらい変えると OS も入れ直せと言われていたのだが、W2K と W95 のデュアルで、
W95 は使えるので使っていたが、W2K はダメだったので今日入れなおす。
修復インストールを試すが、やはりダメ。パーティションを再フォーマットして入れ直すことになった。
それから VS7 のベータを入れたが、時間が掛かることかかること。

読者からメール。やっぱりコンピューターの基本的な部分に対する言及(渡す、とか返す、と言った
言い回しの説明とか)や、コラムが評判がいい。コラムか、、実は、ネタがなくて悩んでいるところ。

小林信彦著『天才伝説 横山やすし』の文庫版を読み終わる。先日やすしの娘光と大助花子の娘が漫才をする日テレの
『ドキュメント '01』を見たときと、爆笑問題のラジオで太田が「やすしさんの動きの柔かさを見習いたい」と言ってい、
そういえばレツゴーじゅんの姉に日舞を習っていたという話があったな、と思ったときにハードカヴァーを
部分的に読み返していたので迷ったが「殴打事件の真相が解明できたので良かった」という筆者のメモがあったので
けっきょく文庫本も買う。殴打事件に関しては半ページほどの付記があっさりついているだけだったが、
文章の力でぐいぐい読んでしまう。

あれ、と思ったのが第五章の末尾の一文、やすしが小林氏の楽屋を訪れて、新聞コラムの批評に礼を言ったのは、
味方とみなしたのだ、と言われ、
 「味方と言われても、、」
 ぼくはビールを飲んだ。
とあったのは、ハードカヴァーでは
 ぼくはビールを飲む。
とあったのを直したんじゃないか、ということ。帰宅してハードカヴァーを見返すと、果たして思ったとおり。
なぜ書き換えたのだろうか。「ぼくはビールを飲む。」だと少し余韻が残りすぎる気がしたのかなあ、とか思う。

面白かったのがやすしが本の中盤で「わしはマネージャーというもんを(一般に)信用しとらん。あいつら会社のために、
マネーじゃ、マネーじゃ、いうとるだけや」と言い、最後の方で「ファンは不安じゃ」と言っていること。
あと、
 …大衆はいつまでも語りつづけるであろう。
  昔、横山やすしという漫才の天才がいた、と。
という末尾の一文が小林氏らしくもなくセンチメンタルだと思っていたのが、「文庫版のためのあとがき」に
 <天才伝説>という書名は、半ば皮肉である。
とあったのであれと思い、あらためて上の一文を読み返すと、
 (”漫才ブーム”の空騒ぎが終わったあとの)その後のやすしの実像がどうであれ、また、ぼくが<天才>という言葉は
 無暗に使うものではない、としつこく強調したとしても、
という文に続いてのもので、そう考えると全然違う意味になる。小林氏としてもわざわざ「文庫版のためのあとがき」で
わざわざ書くのは誤読する人が多いからだろう。題名は「横山やすしという天才についての伝説」ではなく
「横山やすしが天才だという伝説」という意味(あるいは、少なくともダブルミーニング)なのだ。
ということで、本を読み返すと勉強になる。

映画を撮るところがやっぱり抜群に面白い。小林氏はもっと映画に(脚本にもプロデュースにも、アーヴィングのように)
コミットし、自分の思い通りに映画を作ればよかったのに、と勝手なことを思う。
と同時に(この文脈で思い出すのはおかしいのだが ^^;)、もっとヴィデオを撮りたい、と思う。
いま一緒にヴィデオを撮っている仲間と、1ヶ月ぐらいそれだけやったら、どれだけ楽しいことだろうか。
ま、リタイアしてからの楽しみかな。

ニュースステーションで、株安で銀行の含み益はすっかりなくなってしまい、3月の決算ができなくて
大銀行がばたばたっと行くんじゃないか、という。ま、その頃には政府が PKO (Price Keeping Operation) をして
買い支えるのだろうが、そんなことでこの株安がどうかなるとも思えないし。大恐慌が起きるのだろうか。
あっでも3月の決算期に合わせて株を買って4月に売ったら儲かるかも。

筋肉弛緩剤殺人、病院の給料は水準より高かったので待遇面での不満は考えにくいという関係者の証言をわざわざ報道していた。
同じ NNN 系のニュースだったので、やはり昨日の報道のフォローだったんだろう。で、なぜ犯罪を犯したかというと、
救急救命士にあこがれてて救急車を呼びたかったからではないかという。すげえ話。

タモリ倶楽部で、ホリプロの社員で優香のマネージャーの南田さんという人をフィーチャーした番組をやってい、
大いに笑う。アイドルオタクで鉄っちゃん(鉄道オタク)。京浜急行のモーター音(ジーメンス社のドレミファインバーター)の
口真似とかを嬉々としてやっている。人のオタク話は面白い。

★ ★ ★

2001/1/11(木)晴れ

MS SQL 7 問題、sp2 のサーバーを構築するとみごとに Sybase のドライバで読めた。
が、同じサーバーに sp3 を当てるとこれも読めた。(?_?)
ということで sp3 犯人説は冤罪のようだ。すいませんでした。
じゃあなぜ最初にテスト用にしたサーバーが読めなかったのか。
何らかのコンフィギュレーションのせいだと思われるが、新規に立てた方が本番用に近いということなので、
ここで解決ということにする。

全角文字を半角にするスクリプトを掛けると、一部のファイルが壊れるという連絡を受ける。
くだんのファイルを Emacs で見ても、特に問題がない。
使った人に聞くと「ダブルクリックをして開いた」とのこと。
その場合拡張子が .doc なので MS Word が起動しているが、あるファイルは何らかの理由で
(//で始まる行があると?)html として認識し、改行文字で改行しない、複数の空白文字を詰めてしまうなどの
表示上の不具合があるとわかる。この機能が発動しないように Word をコンフィギュレーションできるはずだが、
方法がすぐにわからないのでとりあえず Word を使わないでと言っておく。

筋肉弛緩剤殺人、病院の薬剤管理に問題がなかったか捜査する、とのこと。
それは非常に重要だと思うので徹底的にやって欲しい。
同時に、動機の捜査で、同じ病院の看護婦(士)が次々に辞めているので待遇面で軋轢があったかどうか
調べる、との報道があり、それは調べるのは重要だがとりたてて報道されるのは違うんじゃないの、と思った。
待遇に問題があったとして、だから殺人が起こった(つまり待遇さえ良ければ犯人は殺人を犯さずに済んだのに?)
ってヘンな論理ではないか。上司を直接殺したのならまだ話はわかるが、被害者はまったく関係のない患者たちである。
いぜん主婦が隣人の子供を殺した事件でも、主婦同士のイジメが云々、と被害者の母親に責任の一端があるかのような報道があったが、
これなんか傷心の被害者の母親を追い打ちするようなひどい報道だと思う。動機と行為に飛躍がある場合、
あまり動機や背後関係をうがって報道するのはやめた方がいいのではないか。
犯人以外の関係者にいらぬ打撃を与えかねないからだ。(さらに冤罪のことを考えると、犯罪の実名報道じたいぼくは反対なのだが)

予備校の河井塾が、大学入試問題をなぜ自分たちが作るか、現状の入試問題がいかにひどいか論じる本を出したそうだ。
まずぼくは、大学は勉強が特に好きな人が行くところで、先生は特に教えたいことを入試に出す権利がある、
偏りのない知識なんて面白くない、と思っているので、難問珍問もかまわないし、程度がどんどん下がっている教科書の
水準に合わせることがいいことだとは思わない。愚問が出たとしたら、それも含めて大学の水準で、生徒には選ぶ権利がある。
予備校が高校の指導要領に準拠して「良問」の入試問題を作れたとして、これが大学の教育方針や個性まで映したものになるだろうか。
ならない、と思う。
つぎに河井塾だが、丸谷才一(知り合いの間でなぜか人気がないが、ぼくはこの人の本が大好きである)がその模試の問題に
マガジンハウス刊『木星とシャーベット』の中で、徹底した批判を加えているのが非常に面白かった。
丸谷氏はその文章を、模試の問題によって批判されて(!)いるのである。
河井塾の出題姿勢が変わっていないとしたら、そんなで珍問が果たして防げるのか、大いに疑問だ。

★ ★ ★

2001/1/10(水)晴れ

今日は昨日未解決だった ucs2 を sjis にするというプログラムを完成した。
Jcode.pm の最新版が ucs2 に対応しているはずだがうまく動かず(原因は深く究明していない)、
codeconv.pl というのが ucs2 を utf8 にしているので(これは計算で一意に決まる)これを
参考にしてちょっと書きなおし(エンディアンの判定なんかもやった)たものをつかって
いったん utf8 にし、Jcode.pm で sjis にしてやるとうまくいった。

MS SQL7 を sybase のドライバで見に行けない(6.5 は見にいけていたのに)という問題に遭い、
MS の kb(knowledge base)に SP2 を当ててみると直るかも、と書いていると教わったので
SQL7 の管理者に聞いてみると SP3 が当たっている、とのこと。
2 で直った現象が 3 で復活している??? そんなことってあるんだろうか。
でも NT4 の SP とかいろいろあったもんなー。とりあえず明日、SP2 の状態のサーバーを
作ってもらってテストすることになった。

あとは社内のトレーニング計画を立てる。

自由が丘で「ゴジラ×メガギラス」。

***
ネタバレあり
***

世評通り「ミレニアム」の何十倍も面白い。
とにかくわかりやすく、下世話なゴジラ。
特撮の見せ場も昼が多く、画面が明るいので結構怖い。
がー、やはりセリフ回しの生硬さと登場人物の小芝居のくささ、
そして特撮、筋、オチにただよう全体的な物足りなさ感はいかんともしがたい。

ぼくは怪獣映画では平成ガメラの1作目と並んで「USAゴジラ」がいちばん好きだ。
あれを見てしまうと、日本のゴジラがあんなにのたのたしてるのになぜ倒せないのか、
普通の通常兵器で街とか消えてなくなるのに、あれぐらいの大きさの生き物がなんで倒せないのか、
不思議でしょうがない。
USAゴジラって、ふだんゴジラとか見ないような人からも、なんか「愛国的な」ブーイングを
浴びていたが、あっちの方がやっぱ筋があるし、一本の映画としてよかったと思う。

とまれ、メガギラス。今回敵怪獣のキテレツさは結構笑えてよかった。
流行りのうじゃうじゃ怪獣だが、気持ち悪さは相当なもの。ビルの壁で一斉に羽化するシーンが大好き。
いつもいつも敵怪獣の氏素性をもっともらしくするのに腐心しているんだけど、
今度の説明は「昔いたから!」というそれだけ。(^^;
今度の監督(これがデビュー作)、相当開き直った人らしい。
とりあえず来年がまた楽しみになる1作でした。去年はどうしようかと思ったもんな。

ヒロインの田中美里だが、うーんぼくはいまいち。
ぼくの平成怪獣アイドルはレギオンの水野美紀だなあ。

★ ★ ★

2001/1/9(火)晴れ

今日から出社。

リコーの DVD-ROM/CD-R ドライブというのを自宅で使っているが、
TDK の 700MB ディスク(そんなもんあるのね)に書き込みが出来ないという不具合があり、
Web から質問をポストできるサポセンに質問してやりとりしているのだが、
回答の誠実さに感動する。なんと、リコー製の 700MB ディスクをテスト用に送ってくれるという。
それでだめならドライブを交換してくれるそうだ。
なにかと企業の評判をインターネットで云々することの是非が言われるが、いい対応をされると
こうやって宣伝しようかという気になる。いやあリコーはいいですよ。:)

2週間ぶりに出社するとさすがに忙しい。
経理システムのデータベースの移行対応、全角英語を半角英語に変換するスクリプト、
Unicode を sjis に変換するプログラムなど。
わからないことは ML や Web に頼ることになるが、そうすると人の質問に答えたり、
社交的な活動もすることになる。こういうとき「会社ではインターネットに
みだりにアクセスしない」という方針の会社だとどうするんだろ。

会社の女性と、先日読んで感銘を受けた「金持ち父さん貧乏父さん」の話をする。
「でも、あの貧乏父さんは全然(日本の基準では)貧乏じゃない」
「経営って意外と怖い、金持ち父さんは危ない橋を渡っているのではないか」
などなど。同僚の母親がナイトクラブの元経営者(現在はチーママ)であると知って驚く。
60で再婚したそうです。

ゴジラ×メガギラスを見るつもりが、会社の近くでは掛かっていず、
すっかり映画の気分だったので「エクソシスト完全版」を見る。
9時ごろ会社を出ると結構ざあざあ雨が降っていた。

さて「エクソシスト」だが、
じつは中学時代の初公開時は怖いのが苦手で見なく、今回が初見なのだが、
大変感銘を受ける。

**
以下ネタバレあり
**

これはプログラムにある小野耕世氏やフリードキン監督じしんの言葉にもある通り、
いわゆる観客を心理的に追い込むようなホラー映画ではない。
ショック場面の間には必ず救いになるシーンが挿入されているし、
非常に落ち着いた語り口の映画だ。
これは、困難に人間が意志の力で立ち向かうという非常にオーソドックスな話を
丁寧にていねいに描いた映画で、良質のスペクタクルだ。見て元気になる。
初公開時に監督によって削除されていた場面は有名な「ブリッジ階段降り」と
「最後の刑事と同僚神父の会話」だが、これらはやはり不要だと思った。
あと出だしの「家」の映像もいらない。いきなりイラクで始まった方が映画に広がりがあると思う。
しかし、やはり初公開時にはカットされていたという少女が最初に病院にいく場面だが、
これはないと困るとおもう。めっちゃめちゃ怖かったのだ。(^^;

★ ★ ★

2001/1/8(月)曇り

成人の日で休み。これで今日までの休暇が終わり。
昨夜から小雪が待っていたのだが、窓から見ると近所の屋根などにうっすら積もっている。
やはり何かしんとしているような気がする。雪が降ると静かになるのは雪の結晶が音を吸収するから
(結晶の枝が振動するエネルギーとして消費されるから?)だそうだ。

これが初雪となる。初雪というと誰でも「その年初めての雪」と答えるだろうが、
ではその年初めての雪とはどういうことだろうか。
年がカレンダー日のことなら、雪国ではほぼ間違いなく毎年元旦に初雪となる。
気象庁で採用されている基準は非常にリーズナブルなものだ。
今日の日記の後の方に答えを書くので、ちょっと考えてみてください。

筋肉弛緩剤を使って入院患者を次々に殺していた疑いで准看護士が逮捕される。
まだ容疑の段階だが、まだ症状と戦っている人もいるようで、
これが彼の犯行なら一刻も早くどんな薬をいつ投与したのか詳細を聞き出したいところだろう。
そういう意味で普通の取調べとまた別の緊張感があるのではないだろうか。
それにしてもこういう医師や看護婦によるいわゆる「死の天使」事件だが、ときどき報道される。
イギリスでも300人ぐらい殺している医師が報道されていた。
患者の生殺与奪を100%握っていると思っていると、つい自分の力をもてあそんでしまうのかもしれない。
これは教師や警官の不祥事にも共通する、ある種の万能感に根ざしている犯罪心理なのではないか。
こういう犯罪が傾向的に起こると分かったのなら、性悪説でチェック機構を確立するしかないだろう。
フリーハンドだと人間は一定の割合で犯罪をおかすものだと思う。

さて初雪とは、ある年の最高気温を記録した以降に降った雪のことだそうだ。納得でしょう。

朝のうちは曇っていたがそのうち快晴になってき、雪もあらかた融けてしまう。
外出の予定があるのでホッとする。
雪が降ってうれしいか辛いかで子供と大人が分かれると思うが、
大人も年季が入ってくると雪が降ると仕事をサボって朝から酒とか飲み始めてしまって
雪が降るのがうれしくなってくるという説もある。早くそうなりたいものだ。
それにしても東京/神奈川の市街地は雪に対するインフラが全然なく、
ちょっとでも雪が降ると危険地帯に様変わりする。

外に出てみると坂道などにほんのり融け残った雪がたまってい、
草履に白足袋というおよそ暖かくなさそうな足元で晴れ着の娘さんがおっかなびっくり歩いている。
ぼくは成人式というの、着飾って出掛ける気持ちが全然わからない。

出掛けた先は大学時代の友人宅で新年麻雀会。半荘5回。「風速0.5」で+40。
役満を振り込み、ちょんぼもしてこの成績というのは相当麻雀強いと言っていいんじゃないだろうか。
点数も数えられませんが。

★ ★ ★

2001/1/7(日)曇り

昼から千葉で、趣味のSF映画の撮影。(^^;
内容は、、なまなかの説明ではゼッタイ理解してもらえないので割愛。
大したもんじゃアリマセン。なんかでも最近趣味でビデオ撮影というと「ミニにタコ」という
イメージで受け取られがちで困るな。
今回、撮影監督さんの提案でブルーバック合成(クロマキー)に挑戦する。
クロマキーという言葉は知ってたけどこれってクロマ(chroma)キー(key)で
色をキーにした、という意味らしい。クロマキーさんという人が発明したのかと思った。
だが、出演者の服の一部がデザイン上青なので、青い布だとうまくいかない可能性があることが
現場で判明。思わぬアクシデントってあるものね。
後は収穫後のねぎ畑でマント着た男を走らせたり、たいへん充実した一日だった。

撮影合間の雑談で、ターミネーター3の全米公開が決まったという話が出る。
今回は全部CGでできるんじゃないの、シュワちゃんはほんとにロボットで作れるんじゃないのという話になる。
これっていつもシュワちゃんが映画の中でハマっている世界が具現化したことになって面白い。

帰宅後、留守録のビデオを見る。
「噂の東京マガジン」では、わが郷土大分県別府市が同県日田市に
日田市長はじめ住民の80%の反対を押し切って場外車券売り場の建設を強行しようとしているという話。
ケッサクなのが、過去別府市は場外競馬場の建設を住民運動で退けたという経緯があるそうな。
競馬は農水省、競輪は通産省の管轄で法律が違い、後者は地域住民の合意がなくても
通産省の許可が得られれば建設出来るそうな。
コメンテーターの井崎脩五郎が(!)「競輪や競馬なんて遊びなんだから、地元の人間の反対を押し切ってまで
やるようなことじゃないよ」と言っていたのが印象的だった。
観光地別府だが、こんなこと全国放送されて大丈夫かしら。

NHK「笑いがいちばん」。
楠美津香という女性のひとりコントが面白い。
テレ東でいぜんやっていた「演歌の花道」のパロディらしく
「しみるねぇ、、こんな夜は、、」みたいなしゃべりで酒場で一人飲んでいる女性を演じる。
ネタがいまいち詰めこまれてないんだけど、しゃべりのテンポがよく、笑える。
なにより安易な不条理芸や雰囲気芸でないのが好感が持てる。この人は注目しよう。

★ ★ ★

2001/1/6(土)快晴

近所の内科に薬をもらいにいく。
寝にくいのでレンドルミンという睡眠導入剤をもう10年も飲んでいる。
週2ぐらい抜いているからか、10年間量が増えも減りもしない。
眠れなくて悩んでいる人は神経科か内科に言ってそう言うのが一番いいですよ。
薬屋で買える睡眠薬はトランキライザー系が多く、そんなに早く効かないわりに
ダルさがいつまでも続く。病院でクスリをもらうのが一番である。安いし。

去年ぐらいラジオで気に入っていた障子久美さんというひとの『愛の中へ』という
曲のCDを急に思い立って買いに行く。と思ったんだけどシングルはなく、
辛抱しきれなくて JAMMIN' SOUL MARKET というアルバムを買う。
邦楽のアルバムって高いんですけどー。
いわゆる和製R&Bの流れなんだろうけど声をあんまり張らず、
キュートな声でミディアムな曲を淡々と歌っているのが心地良い。
全曲自作自演で演奏も手掛けているようだ。
ただ、ゲーム ミュージックっぽいちゃかちゃかした作りで、全曲聞くと食い足りない印象を受ける。

ケーブルTVのニュース チャンネル「NNN24」を見ていると、
ニュースとニュースの間の文字情報のコーナーの BGM がヤードバーズや GFR など、
妙に昔のロックなのが楽しい。
昔「ひらけ!ポンキッキ」でも似たような現象があったな。
聞いていると、「Love will not wait for me、Love is my destiny、、」という
曲がめちゃめちゃ気に入ったので Google で歌詞を検索。
The Beach Boys の「Breakaway」という曲だと判明。
早速なんというアルバムに入っているか調査に乗り出すが、
これがキャピトルでのラスト アルバム『20/20』の後にでたシングルで、
最近再発されたブラザー/リプリーズからの『サンフラワー』の前の曲と判明。
『20/20』にも『サンフラワー』にも入っていない。
ぬわんと『Good Vibrations Boxed Set』という5枚組にしか入っていない、
らしいのだ。どひーこのバンドほんっとにこういうことが多いのよ。
どうしようか、、ま、知らない曲多いし、、うーん、、。

昨日 AC アダプターの件で熱弁を振るったミニスピーカーだが、
CD Walkman のイヤホン端子に入れて音を大きめにすると、電源なしでも
聞けるということが判明。スイッチを入れ忘れても聞こえるので判明した事実であった。
まこと失敗は成功の母である。

★ ★ ★

2001/1/5(金)快晴

今日まで会社を休んで自宅で執筆の予定だが、本来の執筆もせずにこんなこと書いている。

日記を預かってくれるサイトをちょっとだけ探したが、なかなかちょうどいいのがない。
ぼくとしては
(1) そこそこ画面がきれいで見やすく、画像や音声も貼りこめ、
(2) カンタンに日々の更新ができて、
(3) ローカルに(うちのパソコンに)かんたんにデータをバックアップできるもの
を探しているのだが。
データのホスティング(預かり)を任せる以上、向こうの都合で勝手にデータが消失するのは
覚悟しないといけないが、かんたんにデータを日々バックアップできるようになっていると
その不安は激減する。サイト管理者にはそのへんを検討してもらいたいものだが、どうだろうか。

*

机で CD を聞くために安い CD Walkman を買ってきた。近所の電気屋で 7000 円也。
先日カラオケボックスでビデオを再生するために買ったミニスピーカーを接続。
非常に狭い占有面積で音楽を聞けて快適になったが、ミニスピーカーの AC アダプタがなくなっているので、
自宅での固定使用にもかかわらず単3電池を使っている。もったいないことおびただしい。

この AC アダプタというの、実にうっとうしい。でかくてコンセントの周りをすぐふさいでしまうし(*1)、
みっともないし、すぐどこかに行ってしまうし、熱くなって火事になりそうだし、踏むと痛い。
それに、非常に種類が多い。電流、電圧、プラグの太さ、そしてなんと内側が+なのか外側が+なのかも、
たまに並べてみると感心するほど1個1個実にヴァラエティに富んでいる。<=誉め言葉ではない。

善後策を考えよう。まず、太さと+の内外は統一してもらいたい。太さのヴァラエティはせいぜい3段階が限度だろう。
次に電流と電圧だが、これは何らかの機構で自動的に検出して、いい感じの電気を送るようにして欲しい。
(プラグがささった深さで検出するとかどうだろうか)
こうすれば乾電池なみに汎用の AC アダプタが開発でき、コンビニでも売れ、場合によっては壁のコンセントや
延長コードに内蔵することもできる。非常にすっきりする。

AC アダプタは大メーカーが工夫を怠り、消費者に面倒なことをを押し付けている典型例に思える。
この辺を改善すればものがもっと売れ、経済が上向くのではないかと思うのだが。

(*1 さいきんこれを解消する非常に短い延長コードというのがあるが、あれは便利)

*

占有面積で思い出したが、footprint という英語がある。
「(動物や人間の)あしあと」という意味だが、これを機械の設置面積(消費する空間)の意味で使う場合もある。
さいきんはこれが拡張されて、ソフトウェアが消費するメモリ空間に適用される場合もあるようだ。
マニュアルを読んでて「ソフトウェアのあしあとが、、」と書いてあったら笑ってあげよう。(ねえよ!)

*

正月番組が一段落ついたと思ったら、ニュースステーションのSPがハチャメチャで面白い。
近鉄があと一歩でリーグ優勝を逃したロッテ近鉄戦のダブルヘッダー、というのを回顧している。
確かこのとき、ロッテが同点ホームランかなんか打って、実況アナが「ジスイズプロ野球ー!」とか
言ったところでニュースステーションが始まって、久米宏が「ディスイズニュースステーションです。」とか
言ったような気がする。結局試合は”あぶさんのモデル”有藤(当時ロッテの監督)が
ある審判の判定に抗議して抗議して抗議して抗議して時間切れ引き分けになって、
それで近鉄は優勝を逃したような記憶があるんですがどうでしょう。

ぼくの給料が振り込まれている口座の銀行が、シティバンクみたいに「残高が少ない口座からは手数料を取って、
残高が多い口座には利子を優遇する口座」というのを始める。最もこれは希望する人が開く口座だけで
従来の口座はそのまま。
残高が少ない口座はコストが掛かるので合理的、ということらしいが、これって貧乏人から金を取って
金持ちに回してるような印象を受ける。それにますますタンス預金増えて景気が冷え込むのでは。
で、ほんものの金持ちはもともと銀行の金利なんてあてにしないで投機をしてるわけで、
結局誰も喜ばないような気がするんですけど。

(以上)