日々叢書(この著者ちょこちょこ昔の文章直します。スイマセン)

オリンピック

ハンマー投げでハンガリーのアヌシュ選手が失格になり、
28cm差で銀だった室伏選手(息子)が繰り上げ金メダルに輝きました。
「きょうの出来事」では「室伏選手は金に輝きましたが、
最後のさいごにドーピングがクローズアップされ、
後味の悪いオリンピックになりました」と言っていましたが、
これ、誰がどう思ったことを言ってるんでしょうかね。
よく言われることですが、日本のニュースは
(とかいって、外国がどうか知りませんが)
感情を入れすぎです。アナウンサーがそう思った、というのならわかりますが
「後味の悪いオリンピックになりました」ってあなた。
ぼくは特にそうは思っていなかったのですが、ニュース見て
「ああ、そうなんだ、後味が悪いと思わなくて認識が甘かったなー」
とも思いませんでしたよ。

ドーピングですが、じっさいオシッコを出す瞬間に同性の検査員が
ついていって本人の尿かどうか確認するそうですね。
これ、以前田村亮子選手(当時)がテレビで言ってましたが、
部屋の中に検査員がいて、隅にトイレがあり、そこに入って備え付けの
水やスポーツドリンクを飲むそうです。で、おしっこ出そうになったら
「アー出そうです」と検査員に行って、トイレに検査員についてってもらって、
出すと。で、これが出たり出なかったりするそうで、そうとう恥ずかしいし、
苦しい、という話をヤワラちゃんしてました。

今回はアヌシュ選手から提出された尿の中に他人の尿が混じっていたそうで、
「報道ステーション」では他人の尿を提出する方法としては
コム袋につながった管を肛門から(つまりアヌシュ、もとえ、アヌスから・・・すいません・・・)
入れて前から出し(???これがどういう状況かわからない???)、
紙コップに入れるか、尿道から他人の尿を無理矢理入れて(ぐえええええ)、
検査に出す、というハナシがありました。

尿ドーピングは以前「Number」に書いてましたけど
(あ、でもこのハナシまえに書いた気もするなー・・・。)
シラフの時の自分の尿を取って凍らしておき、
検査の前に膀胱に注射して出す、という方法がありました。
他に「Number」では血液ドーピングというのがあって、
高山トレーニングをしてすごく異常に体の能力を引き出す血液を作って(???)、
それを凍らせて持ち込んで自分に注射で戻す、という手口も紹介されてました。
どっちも自分の血液、自分の尿だから問題ないという。

ドーピングって結構微妙で、たとえば風邪薬で引っ掛かるという話があります。
でも風邪気味だったら風邪薬飲みますよね。
逆に、何の検査もしない、なんでもありで一回やってみたらどんな記録が出るんでしょうね ;;;

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マラソンといえばマラトンで戦争していたアテナイ軍の伝令が
走って帰って来て「我が軍勝てり」と言い残してバタリと倒れて死んだという
逸話が元になっていて(勝利の報告ぐらいもうちょっとゆっくりやればいいのに・・・)
今回はそのコースで走ってみたんですよね。
でも女子選手がバタバタ倒れていて、
やっぱちょっとハードすぎるコースだったんだなーと思いました。
なお、42.195km というハンパなコースは、イギリスだかどっかで
王子だかなんだかが(ちょっとは調べて書けよ!)宮殿の窓からゴールを
見物できるようにコースを延長させたのが先例になって残っているとのことです。

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ちょっと上の世代の人がよく言うのが、
「東京オリンピックの閉会式はよかった」という話です。
どこの国の選手も肩を組み合って、本当に感動的だったという。
今回金ラッシュだった日本選手ですが、閉会式の前にガッツンガッツン帰国していて、
アレレと思いました。閉会式出ないの?
そういえば、バルセロナのとき、日本の代表選手が会場に入れなくて
どっかの丘かなんかで会場を見下ろしていて、
途中で(女子の選手が)「やっぱこれはおかしいですよねえ」と
言ってたのを思い出す。

Last Update : 2004/08/30 22:48