時事問題ですが、確かにいろいろあって、言いたいこともイロイロあるんですが、
なんか時事問題ばっかり書いてあるサイトもあって、自分でもドーカと思うので、
あえてここには書かないようなところがあったんですが、
でもやっぱ、スゴいよね、イラクの虐待・・・。
あれやっぱ、
・虐待なのか拷問なのか
(聞き出したい情報があるのかないのか、
情報を聞く価値があるという正当な理由があるのか)
・上官の命令なのか自分のシュミなのか
というのがポイントなんでしょうね。
でも「何としてでも聞き出せ」とか言われて、
なかなか口を割らないので、だんだんシュミが出てきちゃって・・・
という場合もあるので、全体的にグレーゾーンですよね。
それを、下級兵士が上官によって裁かれる軍法会議に掛かるってのもちょっと、
決まりとはいえかわいそうはかわいそう。
しかしま、この話を聞いて、世代的に思すのはどうしようもなくダイアン・ソーン主演の
いわゆる「イルザ」シリーズ、つまり
ナチ女収容所とアラブ女収容所とシベリア女収容所ですね ;;;
いや、題名の割りにたいしたことない映画なんですが、
同じ女将校がナチとアラブとソヴィエトで時空を越えて活躍するのもすごいですが、
基本的にナチ、アラブ、ソヴィエトといえば歴史上3大アメリカの敵ですよね。
(その前に日本もあったと思うが、日本軍の女将校というのも、
ダイアン・ソーンが日本人というのも不自然だったのかないですね)
で、この3大アメリカの敵というのは、アメリカが称揚する民主主義の敵で、
この映画群は一応「民主主義の敵はいかにけしからん存在か。こういう存在を
抹消することで我々は残虐行為のない平和な社会を築かなければ」という
メッセージが入っているわけです。
ところが! こういう映画は一方ではウラの意図があって
「こういう残虐行為をできればやって見せて欲しいし、
自分でもひょっとするとやりたい」という見るほうの暗い欲望にうったえているわけですよ。
「昔の犯罪者はこんなこともやっていた、あまつさえこんなこともやっていた。
ひどいですねえ。許せないですねえ」
という「ウィークエンダー」のノリですね。これを「説教エロ」というそうです。
しかしま、説教エロであっても説教がついてるだけマシなのかなという考え方もありますが、
(いや、わたしはどうせエロなら説教がないほうがいいなあという考えですが)
問題はそのナチとアラブとソヴィエトを地球から抹消して残虐行為のない明るい世界を
築こうとがんばっている当のそのアメリカが映画ではなく現実の世界では
実はダイアン・ソーンばりのことをやっていたという。
人間って悲しいねー。(<=ひどいシメ)