日々叢書(この著者ちょこちょこ昔の文章直します。スイマセン)

小泉首相の包丁・・・

昨日うとうとしながら NTV24 というニュースやりっぱなしチャンネルを見てました。
このチャンネル、便利なんですけど、ちょっとニュースが短く、繰り返しが多く、
内容も浅い気がします。ま、予算があるんでしょうけど。ニュース専門チャンネルというのは
需要が多いと思うので各局切磋琢磨して欲しいです。

で、うとうとしながらテレビを聞いてたら
「小泉首相の包丁・・・」「この時期の総理の包丁には疑問も多く・・・」
と言ってたので、ああ政局の混迷も局に達してついに刃傷沙汰が起こったか、
それにしてもなぜ包丁で、と一瞬思ったんですが、
これは言うまでもなく訪朝で、北朝鮮に行かれるんですね。

ちなみに北朝鮮というのは当然政治的に正しくない言い方で、
正しくは朝鮮民主主義人民共和国というんでしょうが、
長いし民主主義の国かどうかは議論があるしということでなかなか使われません。
中華人民共和国のことを我々は普通に中国、といいますが、
これは本国の人も「チューコク」と発音しますが同じです。
でもこれは中国が世界の中心であるといういわゆる中華思想に拠って立つ名前ですが、
地球は丸いのでヘンな気もします。
英語で China、というと台湾も含んでしまうので、Mainland China、という言い方が
普通ですが、じゃあ台湾は Sub かよ! ということになってマズいのか、
PRC、という言い方もします。これも People's Republic of China の略称で、
本国の人が名乗っている名前を立てた言い方ですね。

ところで、訪朝ですが、ここで「朝」とは朝鮮の略称です。
韓国だと訪韓になる。このような漢字1字の略称ですが、外に、
 中国======>中
 台湾・・・・・・>台
 イギリス====>英
 アメリカ・・・・>米
 フランス====>仏
 イタリア・・・・>伊
 ドイツ=====>独
 オランダ・・・・>蘭
 オーストラリア=>豪
 インド・・・・・>印
 ロシア=====>露
などがパッと浮かびますが、こういうの、
一覧表のサイトをちょっと探したんですけどいいのが見つかりませんでした。

多くは英語読みや現地語読みの音訳の略ですが、
(オランダは2音節目を取っているけどなぜ?)
漢字文化圏の場合は現地の国名の略になっています。
オーストラリアが豪というのがちょっとわかんないんですけど・・・。

アメリカはメリケンのメを取って米でしょうね。
これ、中国では美国というからオドロキです。
あんなに長い間米国帝国主義を打破しようとしていたのに。

でもこんな略称、当然全部の国にあるわけないですね。
コートジボアールが粉、とか聞かないですからね。
旧ソ連がなかった。普通に日ソ交渉とか、首相の訪ソとか言っていた。
なんでだろう、と思ってたけど、露に戻りましたね。

ドイツが独も分からない。
これ、独逸とか、仏蘭西とか、阿蘭陀とかの幕末から明治に掛けての
略称から来てますね。当時交渉がなかった国の略称はないような気がするけどどうでしょう。

で、これって分かりにくいだけだからやめればいいと思います。
「首相がこの時期北朝鮮を訪問するのは・・・」と開いて言っても大した手間はないでしょう。

Last Update : 2004/05/18 16:17