ウニとか、マツタケとか、最近ではポルチーニ茸とか白トリュフとか、
昔食ったことない、オトナになって食えるようになったものというのも、
もちろん食べたいと思うし、うまいと思うんですが、
昔からガンガン食ってるのに、この年になって食べ方を変えるとうまい、
というのがあってびっくりします。
上京して間もない頃バブル期で、言うところのイタ飯が流行り、
ほうれん草とマッシュルームのサラダというのをそのときはじめて食べて、
感動しました。
ほうれん草というのは火を通さないとシュウ酸 (COOH)2 が毒になる、
と聞いてたんですが、生食用のほうれん草というのがあるんですね。
あとマッシュルーム(mashroom はキノコ一般のことだから
シャンピニオンというべきか、例の白くて丸いやつ)も生で食べると、うまい。
これにカリカリベーコンの小さく切ったのが入って
オイル&ヴィネガーで食べるのが、ぼくにとって象徴的な東京の味ですね。
ていうか普通の料理ですが。
ただ、葉モノは外気に触れている面積が大きいので、
農薬や消費しつくされない化学肥料(硝酸態窒素というそうです)が
残っててキケン、と「美味しんぼ」に書いてました。
また、キノコは菌糸の塊なんで、
生食して特に肺に入ったりすると繁殖して食べた人は死ぬ、
という話も「一行知識掲示板」にありましたけどどうなんでしょうね。
逆に、小さい頃死んだおふくろが白菜サラダを作ってくれましたが、
これは料理屋で見かけません。キャベツのように細切りにして、
生っぽい玉子焼きを掛け(あまり白身と黄身を混ぜない)
やはりオイル&ヴィネガーでいただく。これおいしいのでぜひお試しください。
さて、最近生で食うとうまいと知ったのがブロッコリーです。
これ、なんでいままで茹でてたんでしょう。わざわざおいしさを捨ててた
気がしてくやしいです。小さく切って刻んだゆで卵と一緒に
やはりオイル&ヴィネガーでいただきます。ああおいしい。
(ぼく甘いものギライなんで市販のドレッシングはよう使いません)
あと、趣旨が変わりますが、本当にうまいうどんは釜揚げを
ダシじゃなくてしょうゆ掛けるとうまいですね。
以前は調味料としての砂糖、甘みを毛嫌いしてましたが、
最近はダシも減らせるなら減らした方がいいような気がしてきました。
あと魚や海老のテンプラも、うまいやつは天つゆじゃなくて
塩で食べた方がうまいんですよね。料理というと砂糖、みりん、ダシという方、
素材がいいときは塩と醤油でもイケますよ。