日々叢書(この著者ちょこちょこ昔の文章直します。スイマセン)

ファインディング春菊

ひとり鍋をしようと思って東急ストアに行きました。
豆腐と豚バラを買って、あとは春菊とエノキぐらい・・・
と思って野菜コーナーに行って驚きました。

まず菜っ葉エリアですが、
つまみ菜、みぶ菜、おいしい菜(なんじゃそりゃ)、
ブロッコリースーパースプラウト、ルッコラ、
サラダベイビーリーフ、、などの「新野菜」は
(まだまだいっぱいあったけど、忘れた)
くさるほどあったけど(ホント、あの勢いで置いてあったら
腐るんじゃなかろうか)肝心の春菊と、
あと事前の策で探した白菜は両方なかったのです。
書いてて信じられない思いですが、本当です。

新野菜について一般に言えることは、
・初めて見るので味がわからない
・一把あたりの量が少なく、高い
ということです。(ルッコラはもちろんイタリアでは
伝統野菜ですが、日本で売ってるのはホント高い)
いや、何をいくらでどう売ろうと勝手ですが、
それが売り場を塞いで鍋の定番、冬場の標準野菜、
春菊と白菜とが両方売ってないというのはどういうことでしょう。

キノコエリアに行ってさらに驚き、
マッシュルーム(英語の mashroom はキノコ一般ということ
なのでシャンピニオンというべきなんでしょうが)、
マイタケ、ヒゲタケなどはあったのに、エノキがなかった。
さすがにシイタケはあったのでそっちを買いました。
菜っ葉はホウレンソウを買った。まずくはないんだけど
想像した風味とはずいぶん違ってしまいました。

他の八百屋を探せばよかったんですが、買いに出たのが
夜の9時で、夜間営業をウリにしている店は近所では
東急ストアしかなかった。夜間の客を独占してるんだから
やはり標準的な野菜を置いて欲しいです。

(「鍋セット」というのもあるんですが、あれセンスが悪い
ですね。一回買ってもういいや、と思いました)

そのあとマンガ買いに行って、昔のマンガコーナーに
水木しげるの劇画ヒットラー、藤子不二夫の劇画毛沢東、
つげ義春の貸本時代傑作集といったアウトコース低めばっかり
衝いてくるピッチングにちょっとエーと思いました。
これは、売り場の関係で最近出た本しか置けないので
しょうがないんですが、マンガはマンガでも
ごはんではなくおかず、おかずの中でも特に珍味よりのものです。
ちばてつやのおれは鉄兵、横山光輝の三国志といった
ごはんの味のマンガを置いていない。ごはんの味のマンガを
若い頃読んでいると、たまには珍味もいいかなという気に
なるんですが、本屋に珍味しか置いてないというのは
どうなんだろう。で、ごはんのマンガの需要がないかというと、
おれは鉄兵、三国志、ブラックジャック(によろしく、じゃないですよ)
といったマンガは変型判の傑作集という形でコンビニに置いてあるんですよね。
あれ出先などで「約束された感動を得よう・・・」と思って
つい買ってしまいますが、ちょっと半端ですよね。
で、コンビニには「モンキーターン最新刊」のような
当然あるだろうと思ってるモノがなかったりします。

まとまりませんが、消費者の心身の栄養バランスよりも、
流通と売れ行きを考えてモノを売ってる気がしますね。
ぼくに関していえば満足度は全然得られなかったです。

Last Update : 2003/12/21 23:06