日々叢書(この著者ちょこちょこ昔の文章直します。スイマセン)

見切れる・遠近法

さいきん臨場感を出すためかテレビ界、お笑い界の用語が
テレビの表舞台に平気で出てきますが
(それ自体いいことかどうかは議論があると思いますが)
特によく出てきて気になるのがこの2つです。

見切れる、というのはスタッフや工具など、
映ってはいけないものが画面に映ってしまうことのようです。
普通の日本語で「見切る」と言えば
人の実力のほどが分かるとか、
ものごとをあきらめることですが、
「見切れる」というと例の「ら抜き言葉」のような
異様な感じを受けます。

遠近法、というともともと普通の日本語ではありませんが、
本来はダヴィンチの絵のように透視図法を使って
遠くにあるものを小さく書くことで表現することです。
ところが映像の世界では、小さく取りたいものを
遠くに置くことで表現する一種のVFXのことのようです。
(テレビドラマの『南くんの恋人』のような)
しかし、こっちは同じものを両面から見ているだけかも。

さっき「日本人は左顔の方が美人に見える。
右利きの人が右側の顎で食べ物を噛むために
右側の頬の筋肉が発達して膨らむので
遠近法で右顔を小さく見せるために左を向く」
といってるので急にきになったんですが。

Last Update : 2003/12/31 11:40