日々叢書(この著者ちょこちょこ昔の文章直します。スイマセン)

楽しい・面白い

また語源の話ですが、高校時代古文の参考書に(?)
楽しいの語源は手伸しい、つまり手を伸ばして気持ちいい、
面白いは顔が白く輝いてはっきり見える、
ということだと書いていました。

これは天岩戸伝説で、天照大神が怒りを解いて出てきたとき、
神様が太陽の復活を喜んで踊ったとき、
「あな手伸し あな面白」
つまり、ああ、神様が手を伸ばして気持ちよさそうに踊っている、
ああ、その顔が(復活した太陽光に照らされて)明るくはっきり見える、
と書いているそうです。

確かにリラックスして解放されるのが楽しい、
ものごとがよく見える、分かるのが面白いというのは
非常によくわかる感覚です。
よくUFOや超能力を科学的に究明しようとすると
「リケーの人は理詰めでロマンがない、面白くない」
などとおうむ返しに言うわたしの嫌いな物言いがありますが、
研究心に手心を加えて「ロマン」
(もともとはローマ式の、ということで歴史のある都市文明の優美さのことだと思うんですが)
の余地を残そうという考えが、
いかに神話時代からの「面白さ」から遠い考え方かを示しています。

ところで、日本の太陽神は天照大神で、女神ですが、
ギリシアの太陽神はヘリオスで、男神です。
ラムゼイ・ルイス・トリオの作品で
「Sun Goddess」という作品があり、太陽の女神と訳されてますが、
これはどういういわれなんでしょうか。
実はラムゼイ・ルイスのCDは持ってないので買って確かめてみようと思います。
当時のドラマーがモーリス・ホワイトで、やがてご存知アース・ウィンド・アンド・ファイヤーを結成します。
アースのライヴ盤にも Sun Goddess は入ってて、
ラムゼイ・ルイスがソリストで出てきましたね。
で、「ALL'N'ALL」というアースのアルバムの邦題が「太陽神」。
まぎらわしい・・・

アースといえば面白い話があって、
横尾忠則さんがジャケットデザインの話をもらって、
モーリス・ホワイトの私邸を訪ねるときに、
アースだから、というので真っ赤な革のブーツをはじめ
せいぜいギンギラのカッコで行ったんですが、
出迎えたモーリス・ホワイトはパジャマにスリッパだった。
しかし、モーリスは横尾忠則氏の姿を一瞥して
「ちょっとそこで待っていてくれ」
と慌てて引き返し、金色のパンツに金色のマントに着替えて
改めて出迎えに着た、という話があって、
ビジネスの基本だなあと感心していたんですが、
いま書いてて思った、この話横尾氏じゃなくて長岡秀星氏かも・・・;;;

Last Update : 2003/12/06 05:44