日々叢書(この著者ちょこちょこ昔の文章直します。スイマセン)

賞恤(しょうじゅつ)金

この恤という字、字じたい知りませんでした。
音読みがシュツ、ジュツで訓読みが恤むと書いてあわれむと
読むそうです。心が血を流すぐらいかわいそうに思うという
状態ですね。

どこで見たかというと
イラクの自衛隊派遣をにらんで賞恤金の上限を6000万円から9000万円に引き上げる
という話です。
朝日新聞の記事も書き換えている通り、弔慰金でいいと思うんですが、
法律に賞恤金と書いてある限りその言葉を使わないわけにいかない
ですね。わたし、字面から見て血を流したことをほめてお金を
出すのかと思ったんですが、そうではなくて、公務中に死んだ人を
見て心が血を流すぐらいあわれんでお金を出す、という意味らしい。

この恤という字、他に用途があるんでしょうか。
浅学にして知らないです。MS-IMEではシュツでもジュツでも
ショウジュツでもショウジュツキンでもアワレムでも変換しません。
いちおう 55 区 84 点の JIS 第2水準漢字で、
JIS 基本漢字(JIS X 0208)に入っています。
Shift_JIS だと 0x9c95 なので、IME オン状態で
9c95と打ち込んで [F5} で出すことができます。

それにしてもなぜわざわざ難しい漢字にするんでしょうか。
他に似たような例としては骨粗鬆症(こつそしょうしょう、
歳を取って骨密度が小さくなり、骨折しやすくなる病気)がありますが、
この鬆という字、ぼくは他のどの局面でも見たことがないと思っていましたが、
訓よみは「す」で茶碗蒸しなどに入るス(隙間)のことのようです。
goo大辞林より

これも82区1点でJIS第2水準漢字です。
Shift_JIS だと 0xe9a0。

これなんか、読みにくいし分かりにくいしいいことありません。
病院の待合室に置いてあったパンフレットにまで
「骨に隙間ができる病気だから、骨粗症で十分ではないでしょうか」
と書かれていました。

Last Update : 2003/10/29 15:39