究極のポータブルオーディオ「iPod 40G」を買ってしまいました。
容量だけなら Creative Zen 60G というのもありますが、
PC の外付け HDD として直接マウントできないので見送りました。
でもCreativeも最近出した1インチHDDのはUSBストレージクラスに対応したので、
そのうちZenの後継機もそうなるかもしれず、ちょっと早まったでしょうか。
でもやっぱiPodは小さいし美しいのでよしとする。
ていうかよかったと言うて−−−(誰に懇願してるんだ・・・
気になるお値段は6万円。ウォークマンにケが生えたものと考えたら、
ちょっと金銭感覚中枢に重大な障害がないと買えません。
でも、HDDポータブルオーディオ使い出すと分かるんですけど
(ちなみに東芝Gigabeat 5Gに続いて2台目・・・)、
主に電車通勤中に音楽聴いてる人は、1回これ使うの覚えちゃうと、
他の使わなくなっちゃうですよ。
ギガ単位だと普通の音楽好きなら大体家のCD全部入るし、
ビットレートを高くすればMP3でもそんなに音質妥協しないで済みます。
CDウォークマンを出して、CDケースから出してマウントして・・・
という手間がとてもドン臭く感じてしまう。
ダビングに実時間掛かるMDや、毎朝CD1枚分をダウンロードする半導体プレイヤーなんか
“論外”です。ということでこの値段もナットク。
ナットクすると言うてーーー(だから誰に・・・
いや、でもうちに奥さんというものがいなくてヨカッタと無駄遣いするたびに思う。
周囲の友達は結構いろいろあるみたいですよ。
ただ、フツーの音楽好きにはアキラカに40Gってオーバースペックだと思います。
同じiPodでも10Gぐらいのモデルを買うか、前述のCreativeの小さいのでも
お宅のCD全部入ると思います。わたしがiPod40Gに踏み切ったのは、
ノートパソコンの外付けHDDとしての機能も重視したからです。
ではなぜこのタイミングで購入に踏み切ったかというと、
iTunesという非常に評判のいい添付ソフトウェアが
ついにWindows対応、日本語化、無償ダウンロード開始となったからです。
それまではWindows用はMUSICMATCHというのを使えということだったんだけど、
これが非常に評判が悪かった。
あまりにも評判悪くて「I氏のつぼ」というフリーウェアも
日本のWindows&iPodユーザーには広まっているようです。
さて、満を持して発表されたWindows版iTunesですが、
日本版に先がけて発表された英語版は「入れるとWindowsが壊れる」
という評判がありました。で、続いて日本語版はダウンロード開始当日に
延期が発表され、いつ開始するかは現在未定、とアナウンスされたから
さあ大変。このへんAppleっていつまでもAppleね。
ちなみにわたしはパソコン入門はMacで、ベージュのPlusに
「漢字 Talk 2」と「Sweet Jam」を入れてました ;;;
その後 IIci、Duo と移ったのだが、いつのまにか PC へと流れてきました。
マックユーザーだったころ、とにかくApple、それも日本法人(ユーザーは
憎しみを込めてAJと呼ぶ)のサポートはウケが悪かった。
それが今も続いてるのかと思って、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
(間違った感想)
ということでiPod買うてきました。うちにはもうMac、ありません。
(最近欲しくなってるんですけど。でもOS XでQuark走らないとヤだなあ)
PC に接続するにはUSB 2.0かIEEE1394かですが、速度でいったらUSB2.0
かなあ・・・とか思ってたんですが、iPodの箱開けてびっくり!
USBケーブルはオプションということです。早くも暗雲が立ち込めてきました。
でもうちにはIEEE1394対応のPCがあったのでした。
それは現在主力マシンであるSONY VAIO U101です。
ああ、俺ってほんと小さいモノ好きね・・・。ハイテクロリ・・・。
ちなみに、IEEE1394はデータ通信ケーブルの規格ですが、
この規格のことをAppleではFireWireと呼んでいます。
同じ規格のことをSonyではiLinkと呼んでいます。
いかにも独自規格を過激に主張することで有名な両メーカーですね。
U101のiLinkは4ピンですが、iPodのFireWireは6ピンです。
つなげないかという心配が一瞬よぎりますが、
ここはさすがに変換コネクタがついてきて胸をなでおろしました。
これがどういうことかというと、バスパワーが供給されないことを
意味します。つまり、6ピンのポートをそなえているコンピューター
(まあ、Macとか・・・)は音楽を送信しながら充電できるんですが、
4ピンへ変換したら電源ピンが死んでしまい、音楽を送信中は充電できません。
iPod側に音楽ポートと電源ポートと両方あるといいんですが、ないんです。
あと、U101側のiLinkが4ピンで無電源というのもちょっと、ナゾです。
スペース上の問題で4ピンにしたというんですが、
U101のiLinkポートの横には、独自規格の小さな電源専用ポートがついています。
これ、CD-ROMに電源を供給しながら使えるので便利です・・・
ソニー純正のCD-ROMであれば。
ちょっと間抜けなふたまたのiLink
これ、思うんですけど、素直にFireWire対応のデジタルビデオみたいに
6ピンの電源つきIEEE1394にしておけばよかっただけの話じゃないんスか?
そしたらiPodも不細工な6ピン=4ピン変換コネクタを大事に取っておいて
カマさずに済むことになります。
ということで、
VAIOでは同梱のケーブルだけでは通電しながらシンクできないので、
開梱後いきなり音楽を入れたい気持ちをグッと抑えて、
まずは充電することにしました。
1時間で80%充電、4時間で満充電とマニュアルに書いてあります。
ようわからんけど1時間充電してみよう。
その間にiTunesをダウンロード、インストール。別に問題ありませんでした。
次にノートに入ってる800曲5Gの音楽を「登録」します。
これも問題なし。ほどなく(たぶん)1時間が経ったので接続してみます。
ここで最初に驚き、iLink=FireWire変換コネクタ、でか!(大きい)
大きいよねこのコネクタ
iPodはガシガシとノートにつないで、
携帯用外付けストレージとして使おうと思ってたので、
ちょっとこの大きさは凹みます
あと、こういうちょっとした小物をなくさないように
気をつけないといけない設計というのは、ちょっとヤです。こういうの、
秒速でなくすので・・・。
なくすといえば、FireWireコネクタ隠しが着脱式です。
なくすよねこんなフタ
ダサ! こういうのアップルって微妙にウマいメーカーというイメージが
あるのだが、結構ダサいっす。
ということで気を取り直してiPodを接続。
ところが「iPodが接続されていますがソフトウェアがインストールされていません」
と怒られます。ええっiTunesを入れたのに・・・というのは浅知恵で、
iPodのドライバーは付属CD-ROMから入れるんでした。
評判が悪いMUSICMATCHを入れてややこしくなったらヤだなと思ってたんですが、
やはり付属CD-ROMのインストールからはじめます。
すると「iPodの設定をします」と表示されます。
ところが問題がひとつあって、上記の通りU101用のCD-ROMドライブが
VAIO純正のiLink接続のやつなんです。
ということで、CD-ROMドライブを引っこ抜いて、iPodを挿します。
この時点でぼくの生命力ゲージはだいぶ低下しています。
(次の日分かることなんですが、このインストールの仕方はダメです。
CDに入っている必須ソフトウェアが完全にインストールされていないので、
そのせいかどうか知りませんがiPodがWindowsからデマウント
(iTunesの「iPodの取り出し」を選んで安全に取り出せる状態にすること)
が失敗したりしました。やはりiLinkにCD-ROMをつないで、それを引っこ抜いて
iPodの設定というのはダメで、CD-ROMをiLinkにつなぐならオプションの
USBケーブルを買ってきてUSBポートにつなぐ、iPodをiLinkにつなぐなら
iLink以外のPCカードとかUSB接続のCD-ROMにつなぐ必要があるようです)
で、シンク始め。結構さくさく転送されるけど、なにせ800曲ですから
結構時間が掛かります。するとほどなく、転送が途中終了します。
iPodを見ると電源が切れている! 80%では2Gぐらい転送するのが
限度みたいです。と同時に生命力ゲージもだいぶ落ちました。
やっぱ最初はなんでも大変ね。
それから1時間充電しては転送、というのをもう2サイクル繰り返して、
ようやく転送が終わったんですが・・・。
ヘンなことに気づきました。アルバムの中の曲がアルファベット順に
並んでいるんです。
以前使っていたGigabeatでは、ジャンル分けとソートがWindows類似の
階層ディレクトリとファイル名によっていました。
よって、下のように曲目とファイル名を関連付けて管理していました。
アーティスト名 : アルバム名: 曲名: ディレクトリ名: ファイル名:
Weather Report : Heavy Weather: Birdland Weather Report\Heavy Weather\ wrhw01.mp3
Weather Report : Heavy Weather: Remark You Made Weather Report\Heavy Weather\ wrhw02.mp3
Weather Report : Heavy Weather: Teen Town Weather Report\Heavy Weather\ wrhw03.mp3
このように、BirdlandはWeather ReportのHeavy Weatherの1曲目だから
wrhw01.mp3という風にしていました。
ちなみに、このように基本ファイル名+通し番号のファイル名を自動的につけるには
cd2wavというフリーウェアを使うと便利です。
このソフト単体だとWAVファイルになってしまいますが、
やはりフリーウェアの午後のこーだDLLというのを使うと
非常にカンタンにmp3にエンコードできます。
cd2wavでのmp3作成においてネットに接続した状態では、
CDDBからMP3ファイルにID3タグとして
アーティスト名、曲名などの情報を付加できます。
さて、話は長くなりましたが、
iTunes/iPodは物理ファイル名を無視して曲名でソートしてしまうので、
どのアルバムもアルファベット順に曲が並んでしまいます。泣きそう。
実際はID3タグの中にはトラック番号というのがあって、
これが正しく入力されていればこっちの順番が優先されるそうですが、
なーぜーかーこれが空欄でした。
CD2WAVが取得したときのCDDBの情報がID3規格のバージョンの問題かなんかで
トラック番号が欠損しているのか、
iTunesに登録する段階で消えてしまうのか、それはまだ未検証です。
いろいろ逡巡した結果、
SuperTagEditorという神のようなフリーウェアに到達しました。
これはID3タグを自由に書き換えられるエディターで、
使い勝手はExcelそっくり。こんなすごいのよく作るな〜。
Excelそっくりということで、Ctrl+D(Copy Down下方向コピー)で
連続したファイルに一気に同じアーティスト名を設定したりできるので、
CDDBからID3情報が取得できなかったタグの編集はラクチンですが、
ここで問題なのはトラック番号です。
SuperTagEditorはこれもすごくて、複数のセルを選んでCtrl+Nを押下すると、
なんと通し番号が振られるんです! 涙がチョチョ切れる、とはこのこと。
ものの10分ほどで800曲に番号を振れました。
ということで・・・MP3ファイルが変更されてしまったので
もう1度シンクをやり直しです。さらに4時間ほど掛かって
(途中充電2回)シンクを終わり、ようやく移行が終了。
ぢがれだび〜〜〜。
気づくと、夜の10時に始めた作業がしらじらと夜が明け染めた7時に終了です。
ちょっといろいろハマりすぎですね。
そのかわり操作感はスコブル快調。
筐体の美しさ、小ささ(大振りの2つ折り携帯ぐらいの感じ)、
音の良さ、そして操作性の良さ。いいなあ。ほんとにいいなあ。
意外といいのがちょっとしたPDAと一緒にポケットゲームがついてること。
ぼくなんか最近の重厚長大なゲームですぐ死んじゃう方なので、
こういうゲームは結構ハマります。
明日はPCとの接続性をもうちょっと探求します。
ちなみに今日の手順はこうすると一番速かった。
・iPodと一緒にUSB/FireWire二又ケーブルを買う。
これでUSBにU101にUSBを、FireWireに電源アダプタを入れて
iPodに通電しながらiPodとU101をシンクできる
・U101のiLinkにCD-ROMドライブを接続し、
iPod付属CDからiPodのドライバを入れる。
ここでiPodの初期化を求められるのでUSBにiPodをつなぐ。
・iPod付属CDのインストールをコンプリートする。
MUSICMATCHのインストールが自動で始まるけど
キャンセルしてよい
・iTunesをダウンロード、インストールする
・あらかじめMP3の資産がある場合はSuperTagEditorで
アルバムタグ、曲順タグを書き換えておく。
下方向コピーと連番機能は便利。
・iTunesで曲のシンク。
ま、後知恵ですが。
<Appleへの要望>
・USB接続しようと思っているんだったら別売のケーブルが必須であることを
箱に明記するか、店員に周知徹底して欲しい。
・ダウンロードしたiTunesを入れても
iPodを使うにはiPod付属CDのインストールが必要であることを
iPodの箱とiTunesダウンロードサイトに明記して欲しい
・iPodドライバーのインストール、iPodの初期化、
MUSICMATCHのインストールをバラバラに独立してできるように
して欲しい
(1つのIEEE1394でCD-ROMとiPodを共用してる人は、必ずハマるよ!)
・IEEE1394 4ピン=6ピン変換コネクタはもうちょっと小さくできないか
<Sonyへの要望>
・U101のiLinkはバスパワーつき6ピンにできないか