会社の諸外国の支店の人からたまにメールをもらいます。
たいてい「アナタノぷろぐらむハ間違ッテイマス」という苦情がその国の人なりのたどたどしい英語で書いてあり(でも英米本国の人より分かりやすかったりする)たいてい使い方の問題なので説明をこちらもたどたどしい英語で返します。
その時、凝っているのがその国の言葉でありがとう、と書くことです。
例えば英米人から来たメールだったら
Thank you!
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chihiro
と書くところをフランス人から来たメールだったら
Merci!
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chihiro
とシメる。結構向こうがカリカリしてる場合でも、これでグッとナゴみます。
向こうもたいてい Arigato! と返してくる。
スロヴァキア人から来たメールだったらスロヴァキア語で返したい。
でもこの場合、スロヴァキア語なんて当然のように知らないわけで、ググって調べることになります。
ここで「スロヴァキア ありがとう」で調べると見事にヒットしません。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86&lr=
スロバキアに関連していろいろしたけど、いろんな人に世話になった。
ありがとう。
というページに当たる。
ここは「スロヴァキア語 ありがとう」で検索する。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AD%E3%82%A2%E8%AA%9E%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86&lr=
この場合(2004/10/24 現在)第2位の
http://www.google.co.jp/search?q=cache:a0UnDClQuwcJ:www.akuti.com/slovakia/lesson/lesson.html+%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AD%E3%82%A2%E8%AA%9E%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86&hl=ja
で見事にわかるので、
D’akujem!
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chihiro
と書く。でもこの場合、第1位のサイトは「ジェクイエム」というカタカナ発音だけで現地語では書いていないです。試みに「スペイン語 ありがとう」だと(2004/10/24 現在)第9位まで Gracias は出てきません。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AA%9E%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86&lr=
第8位までのサイトはグラシアス、グラシャスという発音のみか、スペイン語を勉強するにあたって色々世話になってありがとうという趣旨のサイトです。これは結構タルい。(第8位までのサイトの人に罪はないが。)
で、この場合「スペイン語 ありがとう フランス語 Merci」で検索してみる。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AA%9E%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86%E3%80%80%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E+Merci&lr=
見事に各国語で「ありがとう」とはなんというかという一覧表のページが(2004/10/24 現在)第2位に当たります。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:vyHtsTYyUdIJ:www.rockfield.net/unicodetest/unitest05.htm+%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AA%9E%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86%E3%80%80%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E+Merci&hl=ja
でもこのサイトはスロヴァキア語がないし、現地の文字で書いてあって英語表記がないのでイマイチぼくのニートにはミートしません。(ぼくの勝手な希望を述べているだけですが・・・;;;)
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こないだ昼食時に
「昔『失格』って、あなたは失格ってなんとかかんとかーっ、って歌あったね、誰のだっけ」
という話になりました。こういうあるあるゲームで検索は便利ですが「失格」だとメチャメチャ関係ない(それもネガティヴな)サイトがめちゃめちゃ当たってブルーになりそうになります。その時
「久宝瑠璃子、じゃないよね」
「うんうん、時期も感じも似てるけど、違う」
という話になったので「失格 久宝瑠璃子」で引いてみた。(別に久宝瑠璃子が失格ってわけじゃないですよ ;;;)
第2位に(なんかぼくの知りたいことは第2位に当たるなあ)
http://www.google.co.jp/search?q=cache:kKeT3ElWUz0J:ako-k.hp.infoseek.co.jp/favoritesong.htm+%E5%A4%B1%E6%A0%BC%E3%80%80%E4%B9%85%E5%AE%9D%E7%91%A0%E7%92%83%E5%AD%90&hl=ja
というサイトが当たって、橘いずみだ、と分かる。
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日本の領地領海であっても 25000 分の 1 の地図一枚分に陸地が一個もないと地図を作らなくてもいい、という話を「タモリ倶楽部」の地図特集でやっていました。(しかし地図特集、って最近あのテレビ完全にタモさんの趣味コーナーになってますね。そこがいいんですけど)
で、地図を作らなければならない最悪のケースが「そうふ岩」だそうです。
そうふ岩ってなんて書くんだっけ。「そうふいわ」で検索。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%B5%E3%81%84%E3%82%8F&lr=
孀婦岩だそうです。孀婦とは未亡人のこと。
ここで「そうふ 孀婦」を IME(かな漢字変換プロセッサ。昔は FEP と言った)に単語登録しておくとグッと便利。(本当に便利か・・・?)
では「孀婦岩 地図」でゴー。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%AD%80%E5%A9%A6%E5%B2%A9%E3%80%80%E5%9C%B0%E5%9B%B3&lr=
第2位!(まただ!)
http://www.google.co.jp/search?q=cache:jUy834RX960J:watchizu.gsi.go.jp/cgi-bin/watchizu.cgi%3Fid%3D44405255+%E5%AD%80%E5%A9%A6%E5%B2%A9%E3%80%80%E5%9C%B0%E5%9B%B3&hl=ja
わはははははははは。これはおかしい。地図の中にポツンと陸地があるわ。
ちなみに 0.01 km2 だそうです。
ここでふと思った。国土地理院の地図って何キロ四方なんだろう。
これが結構難関で「国土地理院 地図 キロ四方」で「10キロ四方」「およそ10キロ四方」という答が得られたが個人サイトだし「およそ」とあったりなかったりする。
いろいろ調べたけど、分かりませんでした。どうも
・距離ではなくて緯度と経度で決めるらしい
・地図は横長の長方形らしい
・国際規格は緯度4度、経度6度で、これが百万分の一になるらしい
これ以上は国土地理院に聞いた方が早いかなと思いましたが、日曜なのでここで中断します。おなかもすいてきたし・・・。
(参考:
http://www.google.co.jp/search?q=cache:QWfStJP9vwMJ:www.nara-ken.com/oodaiso/me-map.htm+%E5%9B%BD%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E7%90%86%E9%99%A2%E3%80%80%E4%BA%8C%E4%B8%87%E4%BA%94%E5%8D%83%E5%88%86%E3%81%AE%E4%B8%80%E3%80%80%E5%8C%BA%E7%94%BB&hl=ja
http://www.google.co.jp/search?q=cache:tTICltVYDjQJ:fyamap.hp.infoseek.co.jp/rapan-1.htm+%E5%9B%BD%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E7%90%86%E9%99%A2%E3%80%80%E4%BA%8C%E4%B8%87%E4%BA%94%E5%8D%83%E5%88%86%E3%81%AE%E4%B8%80%E3%80%80%E7%B7%AF%E5%BA%A6%E3%80%80%E7%B5%8C%E5%BA%A6%E3%80%80%E4%B8%80%E6%9E%9A&hl=ja
)
検索語に凝るとどんな複雑な情報でも結構カンタンに見つかるよ、という趣旨で書き始めた一文でしたが、どうもそうではないらしい、という後味の悪い結末になってしまいました ;;;
*
追記1:
わかんないことは Web で調べる習慣、というのはまあいいとしても、Google という一私企業の検索結果に完全に頼ってしまうというのもどうかと思いますね。
というのは Google はある検索語に対する検索結果の上下を恣意的に操作していたことがあるからです。
有名な話ですが、悪徳商法を摘発するサイトがある企業のことを書いたら、その企業名でヒットするサイトの上位だったのに、削除されてしまったことがありました。
「Google で出なきゃ、載ってないも同然」という時代で、企業は Google で上位に検索されるために色々骨を折ったりするそうで、それもどうかと思います。
さっきから使ってるけど「どうかと思う」というシメの文を多用するのもどうかと思います ;;;
追記2:
サイトのリンクを Google のキャッシュで書いているの検索語をハイライトしたいからです。
でも最近、アクセス解析が流行っていて、どのサイトから飛んできたか調べたり、トップページ以外にリンクされていると抗議されたりするケースがあるのと、Web ページってどんどん消えてしまったり、移動してしまったりするのでキャッシュのリンクを書くことがよくあります。でもこのやり方の是非も異論はあるでしょう。(<=この文書のシメもどうか・・・;;;)
追記3:
孀婦岩の地図(地面ほとんどないけど)は現在は廃図らしいです。
これは、海ばかりの地図を周辺にくっつけてしまう延伸という現象の結果ですが
http://www.google.co.jp/search?q=cache:i_90OwGG7dkJ:www.naigai-map.co.jp/classroom/mame/mame_21.htm+%E5%BB%83%E5%9B%B3&hl=ja
孀婦岩を廃図とする、という記述をどっかで見たんですがまた分からなくなってしまいました。
地理、地図に詳しいそこのあなた、この文を読んでいらいらしてると思いますが、その場合は迷わず f u k u s h i @ c u l t u r e . c l u b . n e . j p にメールくださると幸いです。(スパム対策で空白を挿入)